コンタクトレンズ処方
『コンタクトレンズ』はメガネ同様視力を矯正するための医療機器です。角膜部分(黒目)に装着することで屈折異常を正常な状態に矯正することができるので焦点を結ぶことができます。種類は「ハードレンズ」と「ソフトレンズ」の二つがあります。
「ハードレンズ」はその名の通り硬いレンズです。特徴としては酸素の透過率が高いので、角膜が呼吸しやすく目への負担が少ないです。強めの近視や乱視の矯正もしやすく、目も乾きにくいため【ドライアイ】になる確率も低くいです。ですが、慣れるまでは個人によって目に異物感があったり、装着時に痛みを伴う場合もあります。
「ソフトレンズ」は装着しやすく痛みも少ないので、始めて『コンタクトレンズ』をつける人にもなじみやすく便利です。ですがレンズが角膜の表面を覆ってしまうため、酸素が通りずらくなるため【ドライアイ】を引き起こすことがあります。1DAYや2WEEKタイプの「ソフトレンズ」も使い捨てのため便利ですが、使用期間を過ぎたコンタクトレンズを使い続けると”雑菌”がレンズ内に繁殖して最悪失明に至るケースもあります。事実、【アカントアメーバ角膜炎】や【角膜潰瘍】をおこして失明した患者の80%の原因が連続装用です。「少しくらい伸びても…」という油断は重大な結果を招きますので、使用期間は守るようにしましょう。
また最近ではカラーコンタクトレンズなどがファッションの一部として使用されていますが、目は繊細なものです。一度失えば再生することはありません。使用し始める際には眼科検診で視力検査や健康状態を把握するようにしましょう。また定期健診で健康状態を常に把握しておくことも心がけましょう。
自身の目の症状と合わせて適切なタイプのコンタクトレンズの処方箋をだしてもらいましょう。
以下は処方箋が出されるまでの流れです。
- (1)普段使っている眼鏡を持っていく
- (2)各種検査を行い、目に重大な傷や病気が無いかを確認します。
- (3)コンタクトレンズに関する取り扱い説明を受け、お試しのレンズを使い着脱の仕方の指導を受けます。
- (4)コンタクトレンズ着用の上で視力と使用感を確認。ここで最終的な度数が決まります。
- (5)コンタクトレンズの処方箋が発行されます。
処方箋をもってコンタクトレンズを購入に行きましょう。
コンタクトレンズ使用後も、重大な疾患が発生していないかの確認も含めて定期的な検査を受けるように心がけましょう。
医師の指示があった場合も来院しましょう。
なお、当院では小学生以下のコンタクトレンズ処方は行っておりません。あらかじめご了承ください。
<コンタクトレンズを初めてお使いになる患者様へ>
診察時間終了1時間前までにお入りください。
18歳未満の方は、保護者の方とご一緒に受診ください。
おひとりでお越しの場合は、処方の可否について保護者の方へ確認のご連絡をさせていただく場合がございます。
あしからずご了承ください。
また、装用練習が必要となります。診療時間内に終わらなかった場合は、後日再度ご来院いただくことになりますので、 お時間に余裕をもってご来院ください。