乱視矯正眼内レンズ(トーリック眼内レンズ)を白内障手術の際に使用すれば、乱視を治療することができます。海外では日本より一足早く、先進技術として治療の現場で活用されていました。
2009年から日本でも承認され、晴れて白内障手術の現場で活用されるようになりました。
トーリック眼内レンズの適切な使い方の説明の前に「乱視」の発生原因をお話します。
乱視は眼球内の角膜と、水晶体の歪みによって生じます。現在、乱視を罹患されている方は「歪み」のために症状が起きていると言えるでしょう。
角膜の歪があまり強くない方は、普通の白内障治療用の眼内レンズを移植するだけで、乱視という悩みから解消されますが、角膜・水晶体ともに歪みが強い場合は乱視矯正眼内レンズで治療をします。
例えトーリック眼内レンズで完璧に解消できなかったとしても、乱視を大きく軽減することができます。当医院では乱視が1.5ジオプター以上の方には、乱視矯正眼内レンズをオススメさせて頂いてます。
余談ですが日本では乱視矯正眼内レンズを保険適応で賄うことができます。海外ではそこまで保険が整備されていないので、治療費が高くなるケースが多いです。
そう考えると日本の白内障治療環境は恵まれていると言えるでしょう。
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