ものもらい
『麦粒腫(ものもらい)』とは、まぶたの内側が炎症を起こし「目やに」が大量に分泌され、目が腫れてしまう状態のことです。関東地方では「ものもらい」、関西地方では「めばちこ」とも呼ばれます。『麦粒腫(ものもらい)』は「麦粒腫」と、「霰粒腫」の2種類が考えられます。
「麦粒腫」の場合は、細菌感染が原因になります。あまり清潔ではないタオル、ずっと使いっぱなしのコンタクトレンズの着用などが主な感染原因になります。まぶたの外側にできるケースが多いですが、内側にできてしまった場合は強く痛みます。自然治癒する場合もありますが、悪化した場合には切開手術が必要になるので医師の適切な診断を仰ぎましょう。専門医から、適切な薬を処方してもらえれば2・3日で快方に向かいます。
「霰粒腫」の場合は、まぶたの内側にあるマイボーム腺が詰まり、炎症を起こすことによって発病します。そのため、細菌感染が発病の原因になることはありません。「麦粒腫」と同様、目が腫れて見えます。「霰粒腫」の場合は自然治癒を期待するのは難しいです。放置しておくと細菌感染による合併症が起きる場合もあるので、医師の適切な診療を受ける必要があります。